管理しない管理職、管理のいらないチームづくり

管理しなければならない組織はまだ未熟

突然ですが、管理職の仕事って何だと思いますか?「管理職」なのだからチームを管理するのが仕事だろうと思われるかもしれません。むしろ管理職がチームを管理しないのであればいったい何をするのか、と。

でも管理職がチームを管理しなければならないという状態は、そのチームはまだ未熟だと言えないでしょうか。上司が部下の行動を逐一管理して上司が部下に対しやるべきことを事細かく指示を出さなければならない状態。確かに管理職は部下の管理をするのが仕事なのですが、何でもかんでも指示して全てを把握しなければならないのは強いチームとは言えません。

理想的なチームとは?

強いチームとは、上司が部下に対して事細かに指示を出さなくてもメンバーが自律的に考えて行動できる状態のことだと思います。自分勝手なのではなく、あくまでも自律的に何がチームのためになるのかそれぞれのメンバーが考えて行動するチームが理想的です。

例えば営業部であれば目標は売上予算の達成でしょう。チームの目標は明確です。でも人は目標を設定されただけでは動きません。どうしたら人は動くのか。それは目標だけでなく目的を与えることです。なぜ自分たちが売上予算を達成しなければならないのか。なぜこの会社で働かなければならないのか。目的を明確化しメンバーに必ず目的を伝える必要があります。

上司はチームの目標や働く意味、チームが何のために存在しているのかを伝えます。部下であるメンバーはそれぞれに与えられた役割を理解し目的を納得した上で仕事に取り組みます。これが理想的なチームなのではないでしょうか。

メンバーが自律的に動けば部下を管理しなくても大丈夫

上司が部下に対し目標だけでなくきちんと仕事の目的を伝え、部下が納得した上で仕事に取り組めるようなチームを作ることができれば、上司は部下に対して仕事のやり方を事細かに指示する必要がなくなります。なぜなら部下は自分の業務に対して目的意識を持ち自分で考えながら行動するからです。

部下が自分で考えて行動できるようになると、上司は部下の行動をいちいち管理する必要がなくなります。チームに様子のおかしいメンバーがいないか、チームワークはどうか、チームのKPIは達成されているか、上司はチームを俯瞰的に見ることでチームが正しい方向を向いているかだけをチェックするだけです。

働き方改革はまずチームづくりから

いま働き方改革の一環でテレワークを導入する会社が増えています。テレワークは会社に来ない働き方です。今までは上司の目が届く場所で働くのが当たり前でしたが、テレワークでは直接部下を見ることができません。

日本の会社でテレワークが進まない要因のひとつに、部下がどんな仕事ぶりかが見えないというのがあります。業種や職種にもよりますが、本来は自分に与えられた仕事の成果が出せるのであればどこで働いても関係ないはずです。上司は部下に対して仕事の意味や役割などをきちんと説明し、目標を与える。部下はそれに基づいてテレワークで仕事を遂行し状況や成果は逐一報告する。このあたりをなあなあで指示して成果もなあなあで評価するような中途半端な管理をしている会社はいつまで経ってもテレワークは導入できません。

業務効率化や生産性向上、働く人のワークライフバランスを目指す働き方改革ですが、そのためには自律的に動けるチームづくりが不可欠です。表面的な残業削減や有給休暇取得推奨などではなく、働き方改革の第一歩として、「管理しないチームづくり」を目指すべきです。