「仕事」が「作業」になっていませんか?

いま自分が取り組んでいることは、作業?

「仕事」と「作業」は明確に違います。例えば営業であればお客様から見積の依頼や商品に関する問い合わせがありますが、これは「仕事」でしょうか、それとも「作業」でしょうか。

見積依頼に対して「見積書を作る」、商品の問い合わせに対して「調べて回答する」。ただこれだけでは単なる「作業」です。お客様から作業の依頼があったにすぎません。

作業とはいったい何でしょうか?それは、事前に決められたことや予め期待されたことをその通りに進めることです。そこに作業をする人の工夫の余地はありません。マニュアルで決められた手順通りに進める。お客様から依頼された通りのものを作成する。

作業には決められた手順があるので誰にでもできます。作業は、作業をすることそのものに意味があるのです。「機械的な作業」という言葉がありますが、作業自体がそもそも機械的なものです。

「仕事」ってなんだろう?

それでは「仕事」とはなんでしょうか?それは「価値」を生み出すことです。

先ほどの例に当てはめると、お客様から見積の依頼があった場合、単に見積書をつくるだけであれば作業です。でもお客様から依頼された商品よりももっと最適な商品を見つけ、それをお客様に提案できたとしたらどうでしょうか。お客様の要望に合うより良い商品の提案ができたという点でプラスアルファの価値が生まれています。

「単純作業」や「流れ作業」という言葉はありますが、「単純仕事」「流れ仕事」という言葉はありません。単純な動作や一連の流れでの部分的な動作は作業です。

作業の積み重ねが仕事になる

仕事は価値を生み出す行為全体を指し、その中には様々な作業が含まれます。つまり作業を集めたものが仕事です。 これを意識できない人は結構多いものです。どうしても目の前でやっている作業しか意識できないのです。作業は具体的で目に見えるから意識しやすい。でも仕事はとても抽象的です。相手に価値を与えるというのはとても概念的で目には見えないものなのでなかなか意識できないのです。

仕事を分解するとたくさんの作業でできています。ひとつひとつの作業単体では価値にはなりませんが、集めるととても大きな価値になります。この関係が理解できていないと、目の前の作業で忙しいという言い訳をしてしまい、肝心の価値が提供できないという事態になりかねません。

仕事をするにはどうすればいいの?

そうは言っても日々いろいろな作業が山積みで忙しい私たちは、「仕事」という意識を持ち続けるのは難しいもの。相手に価値を提供する、つまり本当の意味での仕事をするにはどうしたら良いのでしょうか。

仕事は必ず誰かから依頼されたり指示されて行うことが多いはず。この自分に対するインプットを単純な作業ではなく、価値を生み出すための仕事として依頼・指示されるように仕向けるのです。

例えば営業であれば「お客様から見積の依頼を受ける」のではなく「お客様から解決策の相談を受ける」ということです。見積書を作成して送るだけでは作業です。お客様から相談を受け、プロフェッショナルとしてアドバイスするのは仕事です。

そもそもお客様から自分に対する依頼が仕事の依頼になるように仕向けておけば何も意識しなくても仕事になります。つまりお客様から相談を受ければ相談に答えることそのものが価値になります。

お客様から見たときに相談したいと思えるかどうか。コレが重要です。相手と接するときにどうしたら相談をもらえるでしょうか。それは単純な話ですが問題を解決に導いてくれそう、解決策を一緒に考えてくれそうと思わせられるかで決まります。これを必ず意識しましょう。