人は目標だけでは動かない、目的がなければ。

仕事ってどんなものでも目標がありますよね。営業系の職種であれば売上予算や販売個数の目標値があったり、業務系では処理件数やミスの発生率など。人事評価制度として目標管理の仕組みを取り入れている会社も多いことでしょう。

目標って何のために設定するの?

職種や役職によって色々な目標が設定されますが、目標は何のために設定されるのでしょうか。

もし仕事に目標が無かったとしたら、いったい何を目指せば良いのか分からなくなってしまいます。つまり目標とはやるべきことを明確化するという役割があります。そして売上予算達成などの大きな目標と、大きな目標を達成するためのプロセスにそれぞれ小さな目標を適切に設定して管理します。

マネジャーは小さな目標すなわちKPIを管理することで大きな目標の達成を目指します。

与えられた目標、本当に追いかけてる?

そうやって設定された目標を現場のメンバーは果たして本気で追いかけているでしょうか。もし皆さんの現場で目標だけが決められ与えられているとしたら、メンバーはおそらく目標をキチンとは追いかけていないでしょう。

目標はメンバーの達成意欲や競争意識を高めるために設定するはずなのに、キチンと目標を追いかけていないとはどういうことでしょうか。多くの会社で当たり前のように行われている目標管理の仕組みが機能していないかもしれません。

人は目標だけでは動かない

現場のメンバーが達成意欲が上がらず目標を追いかけないのは、ただ単に目標だけを設定しているからです。人は目標を設定しただけでは動かないのです。

売上ノルマだけを課されて「余計なことは何も考えずに達成しろ」と言われてもやる気がでるはずがありません。一体自分は何のために売上を達成しなければならないのだろうか?と思うのが普通でしょう。

確かに目標が無ければいったい何を目指せば良いのか分からなくなってしまうので、その人やチームに合わせて適切な目標を設定すべきです。でも目標を設定しただけではダメなのです。

人を動かすには目的が必要

人を動かすには必ず「目的」が必要です。では目標と目的の違いは何でしょうか。

目的

いま行っている仕事は何のためなのか。いま所属している会社は何のために存在しているのか。この「何のために」という部分が目的。仕事やアクションの理由。

目標

目的を達成させるために、いつ何をどれぐらいどうするのかが目標。つまり目的を果たすための手段や手順が目標。

目的と目標は似ていますが、改めて考えるとまったく意味が違うことが分かるでしょう。何のための仕事なのかが明確で自分で納得してから取り組まないと主体性を持って取り組むことはできません。

目的が明確になれば、自然と目標達成ができるようになります。働く人の目線に立って考えると当たり前の話なのですが、できていない会社やチームはとても多いのです。

マネジャーはメンバーに目的を伝えよう

自分のチームメンバーがなかなか目標を達成できない、自発的に動いてくれないという課題を抱えるマネジャーの方は目的についてきちんと理解し、メンバーに伝えてあげてください。

そして、チームの目的を伝えると同時にそれぞれのメンバー個々人ごとに働く目的を設定してあげてください。かつては終身雇用で画一的な働き方をしていましたし、お金を稼ぐ目的が家やクルマを買うためなど皆が同じような価値観で働いていました。

でも今は働く個々人によって働くための目的が違います。社会貢献したい、自分のキャリアアップ・スキルアップをして成長したい、働きがいのある会社で働きたいなど。お金を稼いで何かを買うというだけでないそれぞれの考え方があります。

マネジャーはメンバー個々人と対話を重ねてどんな目的をもって仕事をしたいのかを知ってください。そして会社や仕事の目的をメンバー目線で伝えてください。そうすればチームは自然に回るようになり、目標達成することが当たり前になるでしょう。