どうやったら「シャロー・ワーク」が減らせるのだろうか?

ディープ・ワークが減ってシャロー・ワークがどんどん増えてる

「ディープ・ワーク」と「シャロー・ワーク」という2つの働き方があります。アメリカのコンピュータサイエンス学者カル・ニューポートが提唱している考え方です。

WEBやSNSなど情報やコミュニケーションが過剰となった現代社会においては、ひとつの物事に深く集中して考えるという機会がどんどん減ってきています。そんな中、どうやって効率的に仕事や学習を進められるのかを理論化したのが「ディープ・ワーク」と「シャロー・ワーク」という考え方です。

ディープ・ワーク

ディープ・ワークとは、高い集中力を保った状態の仕事や学習です。物事に集中することで自分の認識能力が限界まで高まり思考力が最大化し、新しい価値やスキルが生まれます。簡単に言うと、高い集中力で取り組めば高い成果が得られるというもの。当たり前と言えば当たり前の話ですね。

シャロー・ワーク

シャロー・ワークはディープ・ワークとは反対に、とくに深く考えなくても出来るような低レベルの仕事で、集中力が低く注意散漫な状態で行われます。簡単に言うと、特段考えることなく誰にでもできるような仕事ということですね。

シャロー・ワークは減らせるのだろうか?

ノイズだらけ、どうしても集中できない!

現代社会にはWEBやSNSなど人の集中力を妨げるようなノイズが多いのです。こういったものに意識を奪われてしまい、どうでも良いこと・成果のないこと・成長に関係のないことで時間を浪費してしまいがちです。その結果有効に使える時間がどんどんなくなり、集中力もどんどん削られてしまいます。

集中する時間がなくなり集中力そのものもなくなってしまうと、知的思考があまり必要のない流れ作業的な仕事ばかりになってしまいます。仕事や学習内容のレベルが低いものになってしまい、成長が停滞してしまいます。

シングルタスク、それが解決策

シャロー・ワークばかりの毎日を放置する訳にはいきません。でもシャロー・ワークを減らす方法はあります。それは「マルチタスク」を止めて「シングルタスク」にすることです。基本的に人間の脳はマルチタスクができません。一度に複数の仕事を同時に行うことはできないのです。

中には「私はいくつものプロジェクトを抱えていて、同時進行で色々な作業を行っている!」という人もいることでしょう。でもそれは同時並行的に色々な仕事をしているように見えて、実はシングルタスクを細かく切り替えながらあたかも複数の作業を並行して行っているかのように振る舞っているだけなのです!

細かくシングルタスクを切り替える際、人間はコンピュータと違ってスムーズに切り替えができません。まだ終わっていないタスクを置いて違うタスクを差し込む時、どうしても前のタスクに注意力が残ってしまうのです。これが時間的なロスとなり、切り替えが多いほどロスも大きくなってしまいます。

シングルタスクの習慣化

マルチタスクを止めてシングルタスクにするということは、取り組んでいる仕事が終わるまで集中するということです。つまりシングルタスクそれ自体がディープ・ワークということになります。言葉で言うのは簡単ですが、シングルタスクにして集中するのを実行するのはそう簡単なことではありません。

ディープ・ワークをスケジュールにする

私はディープ・ワークを実践するために、毎日仕事を始める前の朝7時から9時までの2時間と仕事が終わってからの21時から23時までの2時間は必ず自分の学習に当てています。その間はスマホやWEBは見ません。

メールやSNSを見始めてしまうと止めるタイミングが分からなくなってキリがありませんので、集中する時間を決めてしまってスケジュールします。必ずこの時間が来たら機械的に学習に入ります。集中して仕事や学習をするかどうか考えてしまうと結局は何も手が付けられず気が散ってしまい、シャロー・ワークになってしまいます。「5秒の法則」を活用しても良いでしょう。

「スイッチ」をつくる

ディープ・ワークのスケジュール化や5秒の法則で意識的に気持ちを切り替えて集中力を高めるのですが、自分自身の意識の問題になってしまうのでちょっと気が緩むと集中できないかもしれません。そんな場合に備えて、自分なりに集中力を高めるきっかけ、つまりスイッチを作りましょう。「お気に入りの飲み物を1杯飲む」でも良いですし、「顔を洗う」「軽い運動をする」なども良いでしょう。自分のペースに合ったものであれば何でも構いません。

とにかく今日から、30分でも1時間でもいいから始めましょう

シャロー・ワークにまみれた毎日から一刻も早く抜け出したい、であれば今日からさっそく始めましょう。30分でも1時間でも構いません。2時間も3時間も確保できなくても、高い集中力を持ってディープ・ワークをすれば短時間でも高い成果が得られるはずです。

忙しい日々、決して漫然と過ごしている訳ではないでしょう。でも振り返ってみると、スマホやSNSが気になってしまい、仕事は忙しく、なかなか自分自身のために集中して時間を使うことが難しくなっていないでしょうか。

当たり前の話ではありますが、集中しないと高い成果はでません。浅いインプットは浅いアウトプットにしかならないのです。スケジュール化やスイッチを活用してディープ・ワークに取り組みましょう。