シゴトのシュハリ

「シュハリ」??

シュハリという言葉、聞いたことがありますか?カタカナで書くと分かりづらいかもしれませんね。漢字で書くと「守破離」。日本の茶道や武道などで修業における段階をあらわしたものです。千利休『利休道歌』にある「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」という歌から引用されたものとされています。

「守」

自分の師匠から教わった型や技を忠実に守り、確実に身につけ自分のものにすること。

「破」

他の師匠や他の流派の教えも取り入れて自分が身につけた技と比較・研究し、より自分に合う型を模索し既存の型を破ること。

「離」

さらに自己鍛錬を重ねて既存の型から離れ、師匠の教えに自分で研究し見出した技を加えて自分の新しい流派をつくること。

守破離はビジネス現場でも

守破離の考え方はビジネスの現場でもあてはめることができます。

ビジネスの「守」

上司や先輩の話を聞き、行動を真似して徹底的に教えを守り自分のものにします。とにかく教えられたことを完璧にこなせるまで何度も何度も繰り返し実践します。いつか上司から仕事を任される日が来るまでひたすら基本を鍛錬します。

ビジネスの「破」

上司や先輩、はたまた自分の会社の流儀を完璧に身に付けたら、今度は他の人の仕事ぶりや他の会社の事例、書籍など視野を幅広く持って色々な仕事のやりかたを研究します。そして徐々に身に付けた基本に様々なスタイルをミックスさせて自分なりのスタイルを模索します。

ビジネスの「離」

いよいよ成長し自分のスタイルを確立すると、ひとりのプロフェッショナルとして上司や先輩から離れ仕事に取り組みます。そして今度は自分が上司・先輩として後から入ってきた部下・後輩を育成する側となります。

特に大事なのは「守」

守破離の中で、何といっても一番大事なのは「守」ではないでしょうか。何事も基本が大事だと言われます。

基本が出来ていないのに仕事に創意工夫を求めても意味がありません。工夫しようにもベースがなければどうにもなりません。ビジネスだけではありませんが、どんな世界にも先人たちが築き上げた普遍的な型があります。これが完璧にこなせるようになって初めて一人前です。むしろ中途半端な知識や経験で工夫しようとしても、結局は基本に忠実に仕事こなした方が効率が良いということもあるでしょう。

様々な情報を自分なりに解釈して工夫したり改善したりするのは基本を身に付けてからです。若手社員の方はぜひ焦らずにじっくりと基本を身に付けてください。ここを大事にしなければ、後々苦労することになりかねませんので。