立って事務仕事をするって意味ない?

事務仕事を立って行う昇降デスク

米国シリコンバレーのITベンチャーや大手のGoogle、Facebookなどが導入を進めた昇降デスクを導入し話題になりました。日本でも楽天が全社的にオカムラの昇降デスク「Swift」を導入し、こちらも話題になりました。

http://www.okamura.co.jp/ergonomics/standing/voice/

他にも日本企業では鉄鋼商社のメタルワン、通信ケーブルのフジクラ、日本マイクロソフトなどでも導入が進められています。当たり前の話ですが、昇降デスクは電動で上下に昇降する機構があるので普通のデスクよりもコストがかかります。ではなぜ高いコストをかけてでも昇降デスクを導入する企業が増えているのでしょうか。

働き方改革の文脈で流行る昇降デスク

近年日本の企業では働き方改革が進められています。昇降デスクはこの働き方改革の一環として取り入れる企業が増えているのです。なぜ昇降デスクが働き方改革になるのでしょうか。

仕事の効率がアップする

長時間立ったまま仕事をするのは中々難しいので出来るだけ短時間で仕事を終わらせようとするでしょう。そうすることで自然と仕事の進め方を工夫し効率があがるのです。会議も昇降デスクを使ったスタンディングスタイルで行うと、座っているときよりも活発に意見が出て会議が短時間で終わります。

コミュニケーションが活発になる

立ったまま仕事をしているとフットワークが軽くなる効果があります。つまりちょっとした情報共有などですっと動いて共有相手の所に直接行ってコミュニケーションを取るようになります。立ったまま会議をすると短時間で終わるのは、さっと集まってすぐに会議の本題に入れるようになるからです。

従業員の健康向上のため

長時間座ったままや悪い姿勢のまま座るのは体に負担をかけてしまいます。肩こりや腰痛なども長時間椅子に座ったままが原因というケースがあります。座ったり立ったりその人の好みや体の状況に合わせて自由に仕事のスタイルを選択できるのが昇降デスクの良い点です。

昇降デスクは意味がない?

色々な効果やメリットがあるとされている昇降デスクですが、一方で立って仕事をすることには科学的に意味がないとする意見もあります。

https://wired.jp/2015/10/20/standing-desks-no-replacement/

この記事では長時間座ることが寿命の長さとは関係がないという研究結果を取り上げています。ただし、病気との関連は調査に含まれていません。つまり長時間座ることで、足腰の病気や生活習慣病などが増えるのかどうかは分からないということです。

https://wired.jp/2019/06/07/standing-desk-benefits/

こちらの記事では長時間座ることが心臓病や糖尿病の発生リスクを高めることが分かったと書かれています。でも長時間立つのも心臓病などの発生リスクが高まるそうです。つまり長時間座るのも長時間立つのも健康に良くないということです。座るのがダメだからといって立てば良いという単純な話ではありません。

立ったり座ったり、結局はバランスが大事

長時間座るのも長時間立つのも体に良くないという研究結果が出ました。そこで昇降デスクです。昇降デスクは机の高さが変えられることがメリットです。立ちっぱなしで仕事をするための物ではなく、その人の好み・気分・体調・体格などに合わせて自由に机の高さを変えて仕事を行うための物です。ざっくりまとめてしまうと何ごともバランスが大事だということですね。あとは働く人に選択肢を与えるということがポイントです。

健康的に仕事をしたいという従業員の機運が高まり、国も働き方改革や労働環境の改善などを推進する中で、昇降デスクというのはとても理にかなった選択肢です。実際に健康面で病気のリスクが下がったり、現場から業務の効率が上がったという声も上がっています。否定的な意見はあるものの、実際に導入した企業からメリットの情報が多く出ている昇降デスク、それなりのコストはかかりますがとても大きな効果が見込めますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。